Q: 遺産はどうやって把握する?<不動産編>
故人の不動産。どうやって把握したら良いですか?
A: 固定資産税の納税通知書が届きます
遺産相続や相続税申告には、亡くなった被相続人の遺産をすべて把握する必要があります。今回は不動産を見つける方法です。
不動産を保有している場合、毎年4月から6月にかけて、不動産が所在する市町村から固定資産税の納税通知書が届きます。そこから把握することができます。ただし、共有持分の筆頭者でないもの、公共用の道路など非課税のもの、免税点以下(土地:30万円、家屋:20万円)のものには、納税通知書が送られませんので注意が必要です。
ほかにも、「名寄帳」(なよせちょう)と呼ばれる一覧表から把握する方法があります。この名寄帳には固定資産の納税者ごとに、市町村の固定資産台帳に登録されている資産すべての、土地・家屋の評価額、税額、課税標準額、地目、地積などが記載されています。
ただ、名寄帳は市町村ごとに管理されているため、固定資産が所在する市町村ごとに請求して取得しなければなりません。このため、やみくもに請求しても、見つかることは少ないです。どうしても存在が分からないときにだけ、不動産があると聞いていた場所や先祖代々住んでいた場所などの市町村に請求したほうが良いでしょう。