Q: 遺産はどうやって把握する?<通帳から編>
故人の遺産。どうやって把握したら良いですか?
遺産相続や相続税申告には、亡くなった被相続人の遺産をすべて把握する必要があります。今回は通帳から見つける方法です。
預金通帳からは残高だけではなく、毎月の取引が分かります。そこから定期的に引き落とされているものや、定期的に振り込まれてくるものを見ることで、故人がどのような取引を行っていたかが分かります。
配当金や債権の利子、年金、賃料、貸付金が入金されていたり、借入金の返済、固定資産税、保険料、カードの支払いなどが出金されていたりします。また貸金庫代が引き落とされていれば、その銀行に貸金庫があることが分かります。ほかにもたくさんの情報を入手できる場合があります。
通帳に印字されているものの具体例をいくつか紹介します。
通帳印字名 |
そこから分かること |
固定資産税 |
固定資産税の引き落としです。不動産を保有しています |
配当 会社名 |
年に2回ほど会社名で入金があります。これは配当金です。その会社の株式を保有しています |
個人名 |
毎月定額の入金があれば、不動産賃料の入金や貸付金の返済の可能性があります |
国民年金または国民厚生年金 |
年金の入金です。亡くなった後の未収年金を把握できます |
確定拠出掛金 |
確定拠出年金に加入しています。死亡一時金の請求が必要となる場合があります |
国債等元利金 |
利付国債の元利金です。国債を保有しています |
利子 |
債券の利子である場合には、債券を保有しています |
給与 |
給与の振り込みです。相続人が把握していない勤務先がある場合もあります |
ローン |
借入金の返済です |
貸金庫 |
貸金庫代です。その銀行に貸金庫があります |
CD |
キャッシュカードでの引き出しです |
AD |
キャッシュカードでの預け入れです |
ATM |
ATMでの入出金です |