Q: 故人の銀行口座はすぐに凍結されるのですか?
父が危篤状態です。亡くなってしまうと銀行口座が凍結され、お金を引き出せなくなると聞きました。せめてお葬式代だけでも父の口座から引き出しておきたいのですが、父が亡くなったらすぐに銀行口座は凍結されてしまうのですか?
A: 死亡後すぐに銀行口座が凍結されるとは限りません
銀行は預金口座の名義人が亡くなったことを知った時点で口座を凍結し、その口座から自由にお金を引き出せないようにします。しかし銀行も、口座名義人の死亡事実をすぐに把握できるとは限らないため、本人死亡後すぐに預金口座が凍結されるとは限りません。
口座が凍結されると、配偶者や子供であっても故人の預金をすぐ引き出すことができなくなります。このため葬儀代が必要と思われた場合には、口座凍結前にあらかじめ必要額を引き出しておく方が賢明です。
ところで銀行は口座名義人が死亡した事実をどうやって把握するのでしょうか。市役所へ死亡届を提出しても、役所が銀行に連絡することは一切ありません。また死亡情報が自動登録される銀行間ネットワークなどのシステムもありません。各銀行は直接、それぞれ独自に口座名義人が死亡した事実を把握しています。
銀行は新聞のお悔やみ欄など死亡広告から亡くなった人を把握することが多く、ほかにも親族の方から連絡が入る場合や、外回りの営業担当者が亡くなったことを耳にする場合もあるようです。
■関連記事
Q: 父が「亡くなった直後」に父名義の預金を引き出しました。相続税はどうなるのですか?
Q: 父が「亡くなる直前」に父名義の預金を引き出しました。相続税はどうなるのですか?